2010年9月4日土曜日

風景写真をスケッチする・・・8月例会の様子

玉川上水・緑道(小平)

★今月は,「風景写真から絵を描く」というやり方をしました。
   旅先などで撮ってきたスナップを持ち寄って,一枚の絵に
   仕上げる ということです。

   戸外や旅先で心を動かされた風景を,その場で描くことが
   できたら一番良いのですが,時間的な制約もあって,なか
   なか余裕が無いときもあります。

   現場主義ということで,その場の状況や雰囲気を大事にし
   て,絵を描いていらっしゃる方もいます。また,現場には,
   取材の目的で訪れ,資料としてのスケッチを必要なだけ描
   いて,あとは室内で,アトリエで,制作するという方もあるよ
   うです。

★いずれが良いとか,どのようにしなければならない,などと
   云うことは無いのが,絵の世界のようです。ただ,「写真か
   ら絵を描く」ということは,絵を描くという本来のことからす
   れば,例外的なやり方というように考えた方が良いのかと
   思います。
   それは,写真と絵画というものに,根本的な違いがあるか
   らではないでしょうか。乱暴な言い方をすれば,写真には
   できないような表現が,絵にはあるからです。

★写真から絵を描くときに,注意しなければならないのは,レ
   ンズの性質か らくることですが,画像にゆがみが出てしま
   うことです。特に,建物の縦の向きや遠近にひずみがでて
   しまうこと。
   高い建物を撮った写真をみると,そのことが良く分かります。
   人間の目は左右に二つ並んでいるお陰で,物の立体感や
   遠近感が非常に精度高く見えるようにできています。また,
   興味のある物を周りのものより大きく捕らえて見ることがで
   きるという働きもあります。その反対に,とりあえず注目して
   ないものは,実際には見えているはずなのに,あたかも無
   いかのように,気にならないという面白い働きもしてくれます。
   
   ところが,カメラのほうは,人間とは違って,意識的に見るも
   のを選んだりせず,あるがままにすべてを写しするという働
   きを します。この点が,大きな違いの一つではないでしょう
   か。自分の目をとおして見た素晴らしい風景も写真に撮って
   みると何か味気ないもののように感じることがあります。

★そんな言い方をすると,写真を趣味にしている方からお叱
   りを受けることでしょうが,絵を描くときには,そこらへんの
   違いを考えて,写真を見たり使うべきではないでしょうか。
   絵を描くものに とって,写真はあくまでも描くための資料と
   して使うようにしたほうが無難なように思います。
   自分の目を通して受けた印象や五感を通してうけた感覚を
   大事にして,それを描き表わすのが,絵 を描く原点のはず
   ですから。

★以下は,今回の例会で使った写真の一部と,参加された方
   の作品です。室内ということもあって みなさんかなり集中し
   て取り組めたように思います。2時間あまりの間に,思い思
   いの風景と向 き合って,絵を描かれておられました。



オンフルール旧港(フランス)


TUさんのスケッチ

Uさんの作品


オンフルール旧港(フランス)
HIさんの作品
石畳の路地(パリ)
WMさんの作品
函館の風景(Oさんの作品)
プラハの街(Yさんの作品)

玉川上水の緑道(Nさんの作品)




コルドバのメスキータ(スペイン)
NMさんの作品
WSさんの作品
Kさんの作品
グラナダの町(MTさんの作品)

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