今月は、東京の小金井にある「江戸東京たてもの園」にでかけました。
ここには、明治、大正、昭和の時代を代表する建物が移築されており、それぞれの建築の特徴なども詳しく解説されています。
また、仕上げていく途中で、少しはなれた所から、自分の絵を眺め、どのように加筆していけばよいか考えてみることも必要です。夢中になって描いているときは、誤りに気づかないことが多く、途中で一休みして冷静に見つめなおしてみることです。
Iさんの作品
建物を描くときの大事なポイントは、「線の長さと角度」を測って、建物の概観をおおづかみにとらえることです。土台となる骨組みや、屋根の傾斜、建物の奥行きなどがきちんとおさえられれば、安定した構造物が描けます。引き戸や桟、屋根瓦やヒサシなどの細部は、大まかな形をとった後で、描きこんでいきます。
初めから細部にとらわれて描き込んでしまうと、全体のバランスが崩れてしまうことになりかねません。線の長さと角度を決めていく時に、忘れてならないのは、自分の立ち位置(描いている場所)から見た「眼の高さ」です。眼の高さが絵の中にはっきりと見てとれるように意識し、描き進めて行く途中でも、そこにもどって「くるいはないか」確かめていくことが大切です。
建物を見たままにきちんと捕らえて描けるようになると、自然で気持ちのよい構造物が描けるようになり、絵に奥行きと幅が出てきます。
「たてもの」は、苦手と敬遠しないで、自分の苦手なものこそ、チャレンジして描けるようになると、いっそう楽しく描けるようになります。
同じ場所で、同じように「たてもの」に向き合い、出来上がった絵をお互いに見せあいながら描いていく仲間がいると、互いに刺激を及ぼしあうことができて、とても良い環境で筆を進めることができます。そういう意味でも、すてきなひと時が過ごせたのではないでしょうか。
「継続していく力は、一つの才能」と言った画家がいます。改めてその事を思い返してみました。
参加者の皆さんの作品です!
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