7月の例会は、室内で「夏野菜」を描きました。
朝露にぬれているような、採れたての野菜は、どれもみずみずしくて、元気な顔をしています。野菜たちの元気をもらって描くようなつもりで、大胆にペンや筆を動かし、野菜の持つパワーを画面にあらわしたいものです。
それには、ペンとインクで絵柄をスケッチしてから、水彩で色をつけるのが一番です。鉛筆と水彩との組み合わせも、捨てがたいものがありますが、わたしのお勧めは、ペンとインクです。そして、もう一つ忘れてはならないのが、水彩紙の種類です。
ペンとインクを使って描くときは、ケント紙がいいように思います。普通の水彩紙の細目のものを利用してもいいですが、やはりケント紙との相性が抜群です。
ケント紙に水彩をかけると、絵の具が沁みこまずに流れるような感じになります。そこに他の色を加えると、滲みあって複雑な色が現れてきます。発色がとてもよく、元気な野菜を描くには、もってこいです。
ペンとインクで描くときは、線から絵の具がはみ出すように塗っても、構いません。むしろ、ペンで描いた輪郭をはみ出すぐらいの勢いで、大胆に色をつけてみると、思わぬ効果があらわれてきます。はみ出した絵の具が、どうしても気になったり、思うようにならなかったときは、乾いてから、もう一度ペンを使うこともできます。強調したいところや、アクセントを入れたいところなど、ペンはとても便利です。
そして、ペンとインク、水彩で彩色したものは、形と色彩がとても鮮やかで明るい感じに仕上がります。
あなたも、この夏、身近な「野菜」や「果物」を描いてみませんか。ぜひ、お勧めします。
今回の講座では、皆さんの作品に「はがき」大のワクをあてて、ポストカードにしてみました。カメラに撮るのを忘れてしまったので、お見せできないのが、残念です。わたしの参考作品を代わりに載せておきます。
次回の「風景・水彩スケッチ会」は、9月16日(水)に実施します。近郊へ野外スケッチに行く予定ですが、場所・時間など詳細は、8月下旬にお知らせいたします。
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