十月は、根川緑道という所で、「水辺の風景」を描きました。
暑くも寒くもなくて、スケッチには絶好の日和でした。参加者は、新しい方も含めて11人。
水辺の風景ということで、小川の水面に映る樹や草、石の影を入れて描きました。
いつも、例会でお話していることですが、自分の立ち位置から見える風景の一部分(その人のスケッチ
ブックの大きさ)を切り取って、紙の上に描いていきます。実景とスケッチしたものとが、大きさが一対一
に対応するようにします。
実景を縮めたり引き伸ばしたりせずに、そのままの大きさで描くことを基本にしています。そのためには、
実景の中で手がかりになるもの(橋、樹、石など、なんでもいい)に注目して、そこからたとえば、一番近
いものまで、どれだけ離れているのか測っていく必要があります。
長さや角度をきちんと測って描かないと、出来上がったものが、バランスの崩れたものになつてしまいま
す。「きちんと測る」ことは、一見面倒なようですが、これができるようになると、バランスが崩れないので
絵が安定して、気持ちよく進めることができます。
建物をつくる時に、基礎や土台をきちんと作らないと、其の上に建つ構造物は、不安定になり、立って居
られなくなるでしょう。
それと同じことが「絵」でもあります。描き始めにまず、注意することは、ここです。
目で観たとおりの風景を描いていく上で、バランスを崩さずに描いていくためには、とりわけ、「水平と垂
直」にきを付けていく必要があります。水辺を書くときに、小川の水面が「水平」になっていなければなり
ません。水面に対して、垂直な構造物があれば、其の柱や壁は、垂直に立っているはずです。
画面の中で、この水平と垂直をきちんと抑えること、描いたものをもう一度見直してくるって居ないか確か
めることが大事です。そこから、スケッチがはじまります。
参加者の皆さんの作品 です
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